リスクもあるケアマネージャー

ケアマネージャーになるには試験を受けることになりますが、その前にまず介護福祉士、看護師、准看護師、理学療法士、柔道整復師など資格を取っておく必要があります。また実務経験5年以上(実働900日以上)経過していなければ受験資格がありません。
試験に合格してもそれで資格がもらえるわけではなく、前期8日間、後期7日間、合計15日間の実務研修を終えてからの資格交付となります。受講料も46000円と安い金額ではなく、個人的に受けるにはかなりの負担となります。
研修期間中は仕事を休まなくてはならず、施設管理者やオーナーの援助がなければ資格を得ることはできません。しかしその援助や後押しがリスクになっていくのです。施設管理者やオーナーはケアマネージャーを外注するより、当然施設内のケアマネージャーに仕事をさせたほうが安く済みます。

ケアマネージャーの仕事は要介護者のケアプラン作成、管理や介護認定の見直しの提案など、介護における仕事の全般の説明を利用者や家族にする仕事です。最大30人の利用者のケアプラン作成管理をするので、その仕事だけで毎日追われていることも多いです。
しかし今まで介護の現場にいたケアマネージャーは、今までの仕事をやりながらケアプランの作成をすることがあります。介護の現場は慢性的な人手不足で、個人の施設ではよくあることなのです。
一般的な労働時間や仕事内容など、ケアマネージャーという仕事について知っておかなければそういうものだと受け入れてしまう可能性もあるため注意しましょう。

ケアマネージャーになれば当然給料面は良くなりますが、精神的、肉体的にかなりリスクを伴うことになります。施設で介護職員として働いている方達でケアマネの資格の打診を受けたときは、施設管理者やオーナーと労働条件の確認をしてからの方が良いでしょう。